2025年2月

2025 第75回さっぽろ雪祭り特集

2025年1月

3日から恒例の「現代書道二十人展」が日本橋高島屋で開催されました。
2025年書道界の幕開けです。
図録はまだ皆さんの手許には届いていないと思いますが(7日から教室が始まりますので購入して下さい)注目してほしい作品の解説しておきます。

高木聖雨先生

緑線:渇筆に着目、俊の人偏を渇れにする大胆さに驚かされる。
紫線:先生はよく「風が通る余白」をと言われている。

緑線:扁額のここに余白を配置する大胆さに驚く。
紫線:「風が通る余白」

紫線:上下を分断するこの線に着目。何か新しい構成なのだろうか?
緑線:左横の雅印の位置も不思議です。

紫線:密
緑線:疎
一字の中に疎密の変化を付けている。

黒田賢一先生

紫線:左右の余白を点だけで緊張感を持たせている。仮名作家の高技である。
緑線:左右の余白に働きかけている。

緑線:左右の余白への働きかけが大胆である。

新井光風先生

今年、米寿の先生の気迫に圧倒されます。
紫線:密の重厚さ
緑線:風が通る余白

紫線:密
緑線:疎
楷書での疎密は難しいです。手本になります。

吉川蕉仙先生

緑線:風が通る余白
紫線:左右不均等の余白
村上三島先生の師風を継承されて独特の余白美を表現される。

緑線:風が通る余白
紫線:独特の余白

左右を揃えて間架に独特の余白美を表現している。

土橋靖子先生

緑線:点で余白に働きかけています。
紫線:余白に働き掛けている。
赤線:漢字の素養がないとこの線は出せないと思う。

倉橋奇艸先生

数少ない調和体作品
緑線:余白
紫線:散らし、漢字の調和体では出来ない表現です。

緑線:右の余白に働き掛けている。

吉澤鐡之先生

紫線:潤筆が次の文字に跨っている。
緑線:その潤筆を囲むような渇筆に感性を感じる。
赤線:この余白も独特である。