季語の感じ #53「黍嵐」(きびあらし)

茎にたおして穂が重い黍を倒さんばかりに吹く秋の暴風のこと。

季語の感じ #52「新涼」(しんりやう)

新涼の汗しっとり潤ひぬ

季語の感じ #51「噴水」(ふんすい)

公園や庭園に作られた水を噴き上げる装置。水の涼感を楽しむためのもの。

噴水の勢ひ強く天を押す

季語の感じ #50「土用波」(どようなみ)

土用は春夏秋冬の各季節の最後の18日間をさすが、通常は夏の土用のことである。
台風などで波が荒いことをいう。

土用の雨大地潤ひ心地まで

季語の感じ #49「極暑」(ごくしょ)

一年のうち最も暑い時のことで、この暑さの極みを極暑という。
暦の上では大暑のころが最も暑いとされるが、実際には大暑よりやや遅れて、7月下旬から8月初旬にかけて日本各地で最高気温が記録されることが多い。

熱帯夜を押へ雨音なる眠り

羽根の無く高速今の扇風機

汲む程に溢れる清水詩心

季語の感じ #48「暑中見舞」(しょちゅうみまひ)

暑中に知人などを訪問したり手紙を出して安否を尋ねること。また、その手紙や贈り物。

季語の感じ #47「紫陽花」(あじさゐ)

ユキノシタ科の落葉低木の花。額紫陽花を原形とする日本原産種といわれる。
咲き始めは白で、次第に色が変化することから「七変化」ともいう。

紫陽花や万年筆の青インク

季語の感じ #46「短夜」(みじかよ)

21日は夏至、今頃が一番夜が短く感じられます。札幌は午前4時前には夜は明けています。暑さで寝苦しいのでたちまち朝になってます。

午前四時薔薇の向ふの薄い月

午前四時前の札幌明易し

編曲は魔法や夏至に聴き比べ

季語の感じ #45「梅雨」(つゆ)

暦の上では6月11日ごろの入梅から30日間の期間をさすが、実際には梅雨前線は6月初旬から7月下旬まで各地に停滞する。
梅の実が熟すころなので梅雨、黴(かび)の発生しやすい時期なので黴雨という。