季語の感じ #18「鳥曇」

雁・鴨などの渡り鳥が春になって北方へ帰っていく頃の曇り雲。

「暗雲を晴らしに帰る鳥曇」
自然の力で彼の国の非道を戒めて下さい。

季語の感じ #17「花冷」

桜の咲くころの冷え込みをいう。
「花冷」(はなびえ)の季語がもつ美しい響きが好まれる。

季語の感じ #16「霞」

春になると水蒸気が立ち込め、空の色・野面・山谷など遠くのものが霞んで見える。

季語の感じ #15「朧」

春は大気中に水分が多いので万物が霞んで見える。
その現象を夜は「朧」、昼は「霞」という。

季語の感じ #14「春暁(しゅんげう)」

春の夜明け、「春の曙」と「秋の暮」は、日本詩歌の春秋二題です。
「春暁や今日の佳き事ある色に 秋亭」

季語の感じ #13「余寒」

寒が明けてからの寒さで「残寒」ざんかんともいう。
まだ寒さが残っているという感じ。
2024年は暖気の後に強い余寒が長く続き心身に堪えます。

季語の感じ #12「三寒四温」

この季語は厳寒のころ、三日寒い日が続くと四日暖かくなるという冬の季語ですが、北海道では今の時期が合っていると思います。
春が一進一退という意味ではありません。

季語の感じ #11「春隣」

立春前の今頃、寒晴で日射しが多い日などは一層この感じがします。春が近いと思うだけでも冬の辛さを我慢できますね。

季語の感じ #10「冬麗」

今週の前半は雪が降り続き、除雪に苦労しましたが、後半は穏やかに晴れ渡り(寒晴)春の「麗か」を思わせるような日差しで、寒さが続く中にあって恵みのように感じられる。

季語の感じ #9「虎落笛」

柵や竹垣などに吹きつける冷たく強い風が発する笛のような音をいう。
哀しみや寂しさを感じる季語。ふと、能登半島の心情を慮る。

季語の感じ #8「寒風」

寒中の風は特に厳しく吹きますが、これを利用して寒晒、寒風干しなど暮らしに趣きを加えます。
※バックミュージックは高1、荒谷光希君のトランペット演奏です。

季語の感じ #7「初春」

新年のこと。旧暦では初春といえば新年のことであったので、新暦になってもその習慣が残っている。
他に「新春」「迎春」「明の春」も同意。

季語の感じ #6「年越」

季語の感じ #5「一陽来復」(冬至の別称)

22日は「冬至」で、今が一番夜が長く短日です。
明日から陽が少しづつ長くなるので「一陽来復」の別称があります。
寒さはこれからが本格的になるので南瓜など栄養価の高いものを食べて冬を乗り切ろうとの風習があります。

季語の感じ #4「煤払い」

新年を迎えるために、年末に家屋・調度の塵埃を掃き清める風習。
寺社などは13日に行うが、大晦日近くに行う家が多い。

季語の感じ #3「羆」

羆(ひぐま)北海道に生息する。本州に生息するのは「月の輪熊」です。今年は熊が市街地に出没して多くの被害が出ました。
教室の年末企画「今年の漢字」でも3名程が「熊」と書きました。

季語の感じ #2「師走」

旧暦12月の異称、極月(ごくげつ)とも言う。
新暦の名称でも通用。僧(師)が馳せ走る月だとか語源には諸説がある。

季語の感じ #1「神無月」

旧暦十月の異称。新暦の11月にあたる。
この月、八百万(やおよろず)の神々が出雲大社に集まり出雲以外では神がいなくなるのでこの名がある。
出雲では「神在月」という。