#1 調和体を質す

調和体(毎日系は詩文書という)部門は、題材が現代文なので初学者や若い人達には馴染み易いと思うが、漢字と仮名を調和させて格調高く仕上げるのは難しいのかもしれません。
漢字部門には古典臨書、仮名部門には古筆という指針がありますが、調和体には古典がないので古典と古筆を習い独自の書風を確立しなければなりません。
最近のSNS等で見受けられる調和体は書風以前の基本知識すら有していない作品が多く散見します。
50年以上調和体を研究してきた者として襟を正す意味で所見を述べてゆきます。