2022年3月
視覚障害 活躍のガイド

3月2日
日本代表選手29人のうち視覚障害者としては、唯一距離スキーの有安諒平選手が名を連ねている。有安のガイドスキーヤーを務める藤田佑平さんは2度目の出場で「最高のパフォーマンスを引き出したい」と意気込んでいる。
鍛えた体幹 滑り進化 ーパラ距離スキー男子 川除大輝(21)ー

3月2日
日本選手団の顔である旗手を任された。
17歳の高校生だった平昌大会から4年、「北京では平昌よりもいい順位が最低限」。肉体改造への努力はパラリンピックで結実させる。
相棒 チェアスキー ーアルペン男子 森井大輝(41)ー

3月2日
4大会連続となる銀メダルを獲得した平昌大会後、「二刀流」の形でパラ・パワーリフティングに挑戦。今大会でパラは6度目の出場、細密に仕上げたチェアスキーを相棒に、悲願達成を目指す。
照準 メダル獲得 ー北京冬季パラ 日本勢充実ー

3月1日
北京冬季パラリンピックは、3月4日に開幕する。3月13日までの10日間で6競技78種目が行われ、選手は最大で736人が参加する。
日本は成長著しい若手の活躍が見所の一つだが、過去の大会でメダルを量産してきたベテラン勢も健在だ。それぞれにメダル獲得に照準を合わせて熱戦を展開していく。
北京メダル取りに行く ーパラ日本チームGM 荒井秀樹ー

3月1日
パラノルディックスキー(距離スキー、バイアスロン)日本チームの荒井秀樹ゼネラルマネジャー(66)(旭川出身)。2000年から監督となり6大会連続でメダリストを輩出。前回大会ではメダルを2個獲得、「北京でも最低1つはとり7大会連続にしたい」と意気込む。
2022年2月
検 証 ー北京五輪 強化費増 メダル量産ー

2月28日
日本選手団の伊東秀仁団長は、メダルが増えた要因として強化費の増加を挙げた。東京五輪開催決定後、国の競技力向上事業費は年々増加。スポーツ庁発足当時74億円だったが21年度は100億円を超えた。「26年、30年大会に向け、ジュニア世代育成に一層注力していきたい」と伊藤団長。北京のレガシーを生かし、さらに勢いを増すことができるか。
東京の勢い更に継続 ーパラ日本選手団長 河合純一ー

2月28日
日本勢のメダルラッシュに沸いた北京五輪が終わり続く北京パラリンピックは3月4日開幕する。東京夏季パラから2大会連続で日本選手団長を務める日本パラリンピック委員会(JPC)の河合純一委員長(46)は、競泳でメダル21個に輝いたパラのレジェンドだ。「経験を生かし、選手を支え動かしていく」と抱負を述べた。
忘れぬ4位の輝き

2月27日
20日に閉幕した北京冬季五輪。「4位」が目立った大会だった。スキージャンプ女子高梨沙羅選手。2大会連続メダルを逃がし、続く混合団体での大ジャンプを見せたが規定違反で失格。それでも残る3人の奮闘で4位に入った。ある程度満足感のある4位に見えたフィギアスケート男子の羽生結弦選手と、スノーボード男子ハーフパイプのショーン・ホワイト(米)。両競技を別次元へと引き上げてきた第一人者らしい風格を感じさせた。スノーボード男子ビッグエアで惜しくも4位だった国武大晃選手。「メダルとは天と地の差」という言葉を残した。さわやかだったのはスノーボード女子の岩渕麗楽選手。ビッグエアでは前日に左手を骨折しながら、女子では初めての大技に挑み、転倒はしたが共に競う仲間から挑戦をたたえられた。バッハ会長は、「見たことのない五輪精神。一生忘れない」とこのシーンを取り上げた。
言論統制 祭典に影

2月26日
20日に閉幕した北京冬季五輪は、中国の習近平政権が「成功」をアピールする一方、大会組織委を通じた選手やボランティアの言論に対する制限が影を落とした。国際人権団体は、選手や取材記者に対する深刻な検閲や妨害があったと指摘した。
大会に先立ち、組織委幹部が「中国の法規に反する言動は処罰対象となる」と発言し、海外選手らを委縮させた。
僕が魔物だったかも ースキージャンプ 小林陵侑ー

2月25日
大きな重圧がかかる五輪には「魔物がいる」と言われる。だが、スキージャンプ男子個人ノーマルヒルで優勝した小林陵侑選手(25)には無縁だった。「僕が魔物だったかもしれない」。さらりと言ってのけ、ラージヒルでも2位になった。
最後は心で滑った ー男子モーグル 堀島行真ー

2月25日
大会初のメダルをもたらしたのは、フリースタイルスキー男子モーグルで3位になった堀島行真選手(24)。「最後は点数とか関係なく、心で滑った。見ている人に伝わる滑りができた」。前回大会11位の雪辱を果たし、誇らしげに語った。
兄弟、姉妹選手躍動

2月24日
北京五輪には、日本代表として10組20人のきょうだいが出場した。10組とも同じ競技で、子供の頃から身近なライバルとして競い合い、一緒に成長してきた。
小さい頃の夢がかなった ースケートボード 平野歩夢ー

2月24日
半年前、スケートボードで東京五輪に出た平野歩夢選手(23)は、スノーボード男子ハーフパイプで最高難度の技を決めて優勝。「小さい頃の夢がかなった」と喜びつつ、「新たな道がゼロからスタートする」と語り、さらなる飛躍を誓った。
試行錯誤を続けた 雪の求道者 ー渡部 暁斗ー

2月23日
ノルディックスキー複合団体で、銅メダルに貢献した渡部暁斗選手(33)は、たゆまぬ探求心で独自の道を切り開いた。平昌大会で2大会連続銀メダルを獲得し、W杯の総合優勝も果たした。「最強」の称号を得てなお、試行錯誤は続けた。
道勢躍進 ー北京五輪 金2、銀5、銅1ー

2月23日
道出身や道内に活動拠点のある選手らが躍進した今大会。メダルには届かなかったが、アイスホッケー女子「スマイルジャパン」が初めて決勝トーナメントに進出。スキージャンプの高梨沙羅選手などが活躍した。
リンク外ばかり注目 殻破る ー銀、カーリング女子ー

2月22日
平昌五輪後カーリングブームになったが話題は、「そだねー」「もぐもぐタイム」などリンク外の事ばかり、「カーリングはまだスポーツと認められていない」と感じたが、北京五輪では、競技としての魅力を存分に伝えられたと思う。これも選手はじめ関係者の努力の賜です。
43歳葛西抜く 最年長メダル ー銀、リザーブ石崎ー

2月22日
控えの「フィフス」として見守っていた石崎琴美選手(43)は、最後までプレーする機会はなかった。氷に上がるのは、いつも午後11時。夜間練習で翌日の試合に向け、ストーンの一つひとつの曲がり方や癖をチェックする。レギュラーの4人が活躍するために必要な作業だ。選手から絶大の信頼を寄せられていた。
閉幕 北京五輪 日本勢メダル冬季最多18個

2月22日
20日、北京冬季五輪は91か国・地域から約2900選手が参加、7競技109種目の熱戦に幕を下ろした。総勢262人(うち選手124人)の日本選手団は金3、銀6、銅9の計18個のメダルを獲得(冬季では最多)。
リフト最高難度 会心の舞 ー7位フィギアペア りく・りゅう組ー

2月21日
19日のフリーでSP8位の三浦璃来(20)、木原龍一(29)組はフリー5位で日本勢過去最高の7位に初入賞した。木原選手はずっと劣等感を抱えていた。「20歳でペアに転向するのは無謀か」。過去2回の五輪は、フリーには進めなかった。2019年に三浦選手と出会い、相性の良さから自信が芽生え、世界で戦うために成長しなければと誓って努力を積み重ねた。フィニッシュポーズを決め、思わず泣き出した木原選手を、三浦選手は力強く抱きしめた。
精密ショット連発 雪辱スイスに ー銀以上、カーリング女子ー

2月20日
18日、カーリング女子準決勝で前回銅メダルの日本(ロコ・ソラーレ)は、前日(1次リーグ)に負けたスイスを破り、過去最高となる銀メダル以上を確定させた。決勝は20日英国と戦う。
優勝候補筆頭だった15歳 負の連鎖 ーワリエワ4位ー

2月20日
フィギアスケート女子フリーの最終滑走で誰も予想しなかった展開が待っていた。ドーピング問題で渦中のワリエワが大崩れ、ぼう然とした表情でリンクを降りた。失意のワリエワを叱責したコーチ陣に対し、IOCのバッハ会長は「いたわるのではなく冷たさをもって迎える様子に、背筋が凍るような印象を持った」と異例の批判を展開した。
五輪新、通算7メダル 悲願 ー万能の女王 金、高木美帆ー

2月19日
17日、北京冬季五輪のスピードスケート女子1000メートルで高木美帆選手(27)が五輪新記録で金メダルを獲得。今大会1500、500、団体追い抜きの銀に続き4個目、通算で7個目のメダルで、夏冬通じた日本女子の最多記録を自ら塗り替えた。
飛躍4位から逆転 激走 ー3強崩した 銅、ノルディック複合団体ー

2月19日
日本は渡部暁斗、渡部善斗、永井秀明、山本涼太選手で臨み、銅メダルを獲得した。前半飛躍は4位で折り返し、後半距離で順位を一つ上げ、28年も遠ざかっていた団体でのメダルだった。
完成度勝負 花開く ーほぼ完璧 銅、坂本花織ー

2月19日
フィギア女子フリーでSP3位の坂本花織はほぼ完璧の演技で銅メダルを引き寄せた。「頑張ってきたことが報われた。うれしい以外に言葉がない」と涙があふれた。
出し切れた 世界の壁 ー4位 国武大晃ー

2月18日
男子ビッグエアの3回目を終えた時点で3位に浮上した国武選手。最終的には4位に終わり、「メダルと4位は天と地の差だと思う。悔しい」と唇をかんだ。1回目と3回目に高得点を挙げたが、世界のトップ選手はそのさらに上を行っていた。
最高難度縦3回転 攻め抜く ー4位 岩渕麗楽ー

2月18日
女子ビッグエア最後の3回目。岩渕選手は縦3回転を繰り出した。「雪上でやるのは初めて」という女子では最高難度の大技。着地は失敗したものの、演技を終えていた選手たちが次々と駆け寄り、岩渕選手の体を抱きしめた。国際オリンピック委員会のバッハ会長からは関係者を通じ腕時計が贈られた。
暗 転 ー女子団体追い抜き 最強トリオ連覇逃す 銀、スピードスケート女子ー

2月17日
15日、日本は決勝でカナダに敗れて銀メダルとなり、2連覇はならなかった。左右の足運び、腕の振りが一糸乱れぬ「ワンライン」でW杯3戦3勝のカナダと決勝、残り半周でカナダを0秒32リード、しかし最後のカーブ、ゴールまで100メートル余りで最後尾の高木(菜)選手が転倒、金メダルは指先からこぼれ落ちた。
冬季日本女子最年少メダル 平静の大空 ー銅、村瀬心椛ー

2月17日
勝負の決勝にも、平常心で臨めたという17歳、小学4年生から海外の大会で活躍してきたが、右膝骨折で約1年間、雪上練習から離れる苦境も経験した。「諦めずに五輪のために頑張ってきた」と笑顔で語った。
三大会連続メダル 踏ん張った ー銅、渡部暁斗ー

2月17日
15日、複合個人ラージヒルで銅メダルを獲得した。前半飛躍で5位と好発進、後半距離でも最後まで優勝争いを繰り広げた。金に0.6秒、銀に0.2秒及ばなかった銅、誇らしい結果だ。
大好きなフィギア 極めたい ー羽生結弦ー

2月16日
フィギアスケート男子の羽生結弦選手は14日の記者会見でフリーで挑んだクワッドアクセルについて、「僕の中ではジャンプの最高点にたどり着けた」と語った。前日の練習で右足首を捻挫し、当日は痛み止めの注射を打ってリンクに上がったとも明かした。
小林陵侑の原点 ー庭の雪山 3歳で跳躍ー

2月16日
スキージャンプの小林陵侑選手の原点は父、宏典さん(57)が庭に高さ数メートルの雪山で兄の潤志郎選手(30)と夢中になったジャンプごっこだった。
挑 戦 ー五種目 渾身のレース自己新 銀、高木美帆ー

2月15日
13日、自身初となる五輪での500メートル挑戦で37秒12の自己ベストをたたき出し、銀メダルを獲得した。今大会1500メートルの銀に次ぐ2個目。これで通算5個目のメダルとなり日本女子最多に並んだ。「この銀は誇りたい」との感想を述べた。
恐怖心 ー陽性判定で出られないかもー

2月15日
北京冬季五輪も残すところ1週間となったが、選手ら関係者の新型コロナウイルス感染が相次いでおり、「バブル方式」を実施しているが、変異株「オミクロン株」の封じ込めは難しいようだ。陽性判定で欠場を強いられる選手もいて「出られないかもしれない」との恐怖心が常にあるという。
踊る銀翼 ー金・銀個人2メダル 銀、小林陵侑ー

2月14日
12日、スキージャンプ男子個人ラージヒルで、小林陵侑選手(25)が銀メダルを獲得した。ノーマルヒル金メダルに続く「個人2冠」は逃したが、長野大会の船木和喜選手以来2人目の快挙。
急襲カーブ ー一気加速で持ち味を出す 銅、森重航ー

2月14日
スピードスケート男子500メートルで、森重航選手(21)が銅メダルに輝き、この種目での日本勢のメダルは2010年のバンクーバー大会以来となった。お家芸復活へ、頼もしい新鋭が現れた。
無 敵 ー最年少五冠 王将 藤井聡太ー

2月14日
将棋の第71期王将戦で挑戦者の藤井聡太竜王(19)が4連勝でタイトルを奪取した。史上初めて10代での五冠を成し遂げた。
最高難度 ー究極トリプルコーク1440 金、平野歩夢ー

2月13日
11日、スノーボード男子ハーフパイプで、平野歩夢選手(23)が金メダルを獲得した。14年ソチ、18年平昌大会の銀に続くメダルで、3大会連続のメダル獲得は冬季五輪の日本勢で初の快挙となった。
新時代拓く ージャンプが安定 銀、鍵山優真ー

2月12日
10日のフィギア男子フリーで鍵山優真選手(18)が銀メダルを獲得。昨季から急成長を続ける期待の新星が、一気に主役に躍り出た。若々しく堂々と誇らしげな笑顔だった。
果敢に挑む ーどん底からの挑戦 銅、宇野昌磨ー

2月12日
高難度プログラムに果敢に挑み、2大会連続となる銅メダル。別れと出会いを経験した4年間、「全ての人に支えられて今の自分がいる」と感謝の言葉が口をついた。
歴史を刻む ー僕なりの4回転半 認定 羽生結弦ー

2月12日
冒頭のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)、右足を着いた瞬間、リンクに倒れ込んだ。「今できる羽生結弦のベストが、あれかな」。国際スケート連合(ISU)公認大会で、史上初めて認定された4回転半ジャンプだった。
復 活 ー大けがの悪夢振り払う 銅、冨田せなー

2月12日
ハーフパイプ女子では冨田せな選手(22)が日本女子で史上初の銅メダルを手にした。けがに泣かされた4年間だったが、高難度の技をしっかり披露した。
記録は残らないが記憶に残る ージャンプ 高梨沙羅ー

2月11日
7日の北京五輪スキージャンプ混合団体でスーツの規定違反による失格が続出した所謂「スーツ失格事件」、当教室でも話題になっていますが、(高梨選手のインスタを見た会員がショックを受けたと言っていた)選手もルールを厳格適用した検査員も全力で仕事を全うした結果です。
高梨選手には国民の同情が集中しています。試合なので勝敗を決すると完全優勝で高梨選手です。(言い訳をしない。人を非難しない。)競技者として模範になり、日本人としての品格も備わっている。長く私達の「記憶」に残ります。
ー戸澤 秋亭ー
飛躍誓う ー藤井竜王就任式ー

2月10日
先月の24日、藤井聡太竜王(19)は就任式に臨み、更なる飛躍を誓った。藤井竜王は昨年、最高位の竜王を獲得して史上最年少四冠を達成。10代初の五冠へ向け勢いに乗っている。
登竜門 ーローザンヌ国際バレエ 二位 田中月乃ー

2月10日
若手ダンサーの登竜門、第50回ローザンヌ国際バレエコンクールの決選が5日、スイスで行われ、田中月乃さん(17)が2位に入った。8年ぶりの快挙である。
ブストの壁 ー0秒44届かず 銀、高木美帆ー

2月9日
7日のスピードスケート女子1500メートルは高木美帆選手が2大会続けて銀メダルを獲得した。オランダのイレイン・ブスト選手が五輪新記録で2大会連続3度目の金メダルに輝いた。
扉開く ー三浦・木原組が押し上げた 銅、フィギア団体ー

2月9日
団体は最終日の7日、ペアとアイスダンス、女子のフリーが行われ日本は銅メダルを獲得した。好演技を見せたペアの三浦璃来、木原龍一組と女子の坂本花織がともに2位で点数を積み上げた。
今日だけ神様を少し嫌いになりました。 ージャンプ 佐藤幸揶ー

2月9日
ジャンプの混合団体は7日行われ、1回目高梨沙羅選手はスーツの規定違反で失格となったが、支え合い猛進して4位に入賞した。
風を支配 ー美しく遠くへ飛んだ 金、小林陵侑ー

2月8日
6日の男子個人ノーマルヒルで小林陵侑選手が今大会日本選手団で第1号の金メダルに輝いた。ジャンプで日本勢が頂点に立つのは6大会ぶりの快挙。飛躍に不利な追い風を感じさせない完璧なジャンプで飛型点でも全体トップをマークした。次の試合を見据え勝利の余韻に浸らない25歳のエースが日本スキー界にその名を刻んだ。
夢舞台 ー女子モーグル5位 川村あんりー

2月8日
ついに同じ舞台に立った。女子モーグルで5位に入賞した川村あんり選手(17)は、同競技で平昌大会銅メダルの原大智選手(24)を兄のように慕い、五輪を目指した。今大会7位だった「兄」に続き、果敢にコブを攻めた。
会心の舞 ー宇野昌磨SP自己新ー

2月7日
フィギア団体で日本のトップバッターを務めた宇野昌磨選手は重圧とは無縁の3季ぶりの自己ベストを更新する好演を見せた。
自信の舞 ー三浦・木原組自己ベストー

2月7日
ペアでは三浦・木原組が自己ベストを更新し、前回大会8位だったSPで4位に入り、チーム4位とメダルを狙える位置につけた。
有言実行 ー雪辱のエア 銅、堀島行真ー

2月7日
堀島選手(24)が今大会の日本勢第1号となるメダルを手にした。優勝候補と期待されながら、転倒で11位に終わった平昌大会から4年。
「表彰台は最低限の目標」と語っていたエースが銅メダルを獲得した。
ワールドカップ通算71勝を誇り「絶対王者」と呼ばれるキングズベリーが連覇を逸し、銀メダル。
鳥の巣 ー北京冬季五輪開会式ー

2月6日
第24回冬季五輪北京大会は4日、開幕した。東アジアでの五輪開催は、昨夏の東京大会を含めて3大会連続となる。91か国・地域から約2900選手が参加し、20日までの17日間で7競技109種目が行われる。日本選手団は総勢262人で選手は124人。
活躍期待 ー北海道出身46人ー

2月6日
冬季スポーツが盛んな道内からは出身だけで46人が参加する。ほかにも職場や練習拠点にしている選手もおり、メダルが期待される種目も多い。
先陣飾る ーアイスホッケー女子 快勝ー

2月5日
北京冬季五輪は4日午後8時から「鳥の巣」で開会式が行われ開幕しました。先行して実施されたアイスホッケー女子に日本が登場し、「スマイルジャパン」の愛称にふさわしく快勝しました。5日からの本格的な競技に期待が膨みます。
メダル独占も ー男子ハーフパイプー

2月5日
男子の2大会連続銀メダリストの平野歩夢選手はさらに進化、W杯では2勝し、「トリプルコーク1440」を世界で初めて大会で成功させた。
昨季世界選手権覇者の戸塚優斗選手。今季のW杯開幕戦を制した平野流佳選手も頂点を狙える力をもち、メダル独占も期待できる。
努力の天才 ターン革新 ー女子モーグル 川村あんりー

2月4日
1メートル56の体に、エースの風格が漂う。北京五輪前のW杯最終戦も表彰台の真ん中に立った。躍進支えるのは、ターン技術の向上だ。積み重なってきたものを出し切った先に、金メダルがある。
彗 星 ーカーブを制しトップへ 森重航ー

2月4日
世界屈指のレベルを誇る男子短距離界に彗星のごとく現れ、一気に北京五輪代表の座をつかんだ。新浜選手と同じ別海町出身。破竹の勢いで頂点まで駆け上がれるか。
浪速の弾丸再来か ー富田 将吾ー

2月4日
ショートトラック男子、長野五輪で500メートルを制した西谷岳文さんは「浪速の弾丸」と呼ばれた。同じ阪南大1年で「西谷二世」に24年ぶりのメダル獲得の期待がかかる。
抜群の安定感 ー男子のエース 小林陵侑ー

2月3日
小林陵侑選手は金メダルの大本命だ。今季の伝統のジャンプ週間を制し、W杯は今季7勝、通算26勝目を挙げ、個人総合でトップに立っている。調子の波が小さく心強い。団体を含め四つのメダルに挑む。
勝負強さ期待 ー複合 渡部暁斗ー

2月3日
ソチ、平昌と2大会連続で銀メダルで、「金メダルに向かって全力を尽くしたい」と思いは強い。経験を生かし、大一番での勝負強さを発揮したい。
追随許さぬ完璧四回転 ーネーサン・チェン(米国)ー

2月2日
2018年平昌五輪で羽生結弦選手が連覇を遂げた後、男子フィギア界はこの男の独壇場だった。世界選手権3連覇中の王者にとって、北京は雪辱を果たすべき場所だ。
別次元 ー複合男子 ヤールマグヌス・リーベル(ノルウェー)ー

2月2日
他国の選手が「彼は別次元の選手。みんなが彼の飛び方を見て、研究している」と口を揃える存在だ。24歳にしてW杯通算43勝を挙げ、最多の48勝を更新するのは時間の問題だろう。
第一人者 覚悟の改造

2月1日
スキージャンプ女子高梨沙羅選手(25)は平昌五輪後、ゼロからジャンプを作り直すことを選んだ。軽量選手の弱点である助走速度を上げるべく最適な姿勢の追及に1年を費やし、踏み切りもスムーズな動きに切り替えた。弘前大でスポーツ医学も学び始めた。4年間、前だけを見て懸命に走ってきた結果がもう少しで発揮される。
恐れ知らず ー新四回転へ 鍵山優真ー

2月1日
北京五輪男子代表の3人が「歴代最強」と呼ばれる理由は、鍵山選手の急成長なくしては語れない。その強さの理由はジャンプの安定感にある。父の正和コーチと親子2代続けて代表入りを決め、あとは全てをぶつけるだけだ。
2022年1月
前人未踏のジャンプに挑む

1月31日
フィギアスケート男子で五輪連覇を果たした羽生結弦選手が次の目標に掲げるのが、まだ誰も跳んだことがないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の成功だ。先人たちが前人未踏のジャンプに挑み、限界を突破してきた。新たな扉が開かれる日は近い。
美しい跳躍 土台作りから ーフィギアコーチ都築章一郎ー

1月31日
フィギアスケートのコーチ歴は約60年になる。羽生結弦選手も教え子の一人だ。4回転半は、ジャンプの基本が究極的にピタリとそろはなければ完成しない、未知のジャンプだ。出会った頃はやっと1回転半を跳べるくらいだった少年が、「想像もできないスケーターに成長したな」と、胸が熱くなった。
寄せつけず ー全豪11度目V 国枝慎吾ー

1月30日
27日、メルボルンで行われたテニスの全豪オープンの車いす部門男子シングルスで国枝慎吾選手が2年ぶり11度目の優勝を果たした。
全てをかけて臨んだ昨年の東京パラでは金メダル、最大の目標を達成し、今後の意欲をどう保つかに悩んでいるという。
速攻担う 若き点取り屋

1月30日
アイスホッケー女子志賀紅音選手(20)、若き点取り屋が、得点力不足が課題の女子日本代表の救世主になりつつある。姉、葵選手と姉妹で挑む初の五輪。そのシュートが日本の命運を握る。
五種目メダルに挑む ースピードスケート 高木美帆ー

1月29日
来月5日開幕の北京五輪まで1週間、「エース」を取り上げます。高木美帆選手(27)、日本人の誰も成し遂げたことのない偉業に挑もうとしている。5種目で代表に選ばれ、いくつメダルを持ち帰れるか。世界が注目している。
宇宙人 ー小林陵侑の異名ー

1月29日
ライバルたちから敬意を込めて「宇宙人」と呼ばれる。今季の活躍ぶりを見れば、その異名もうなずけれ。大本命として迎える2度目の五輪、金メダル獲得へ、準備は整った。
無伴奏チェロ ー「ジュネーブ国際」優勝 上野通明ー

1月28日
のびやかで躍動感あふれる演奏が、聴き手の感情をたくまずして高揚させる。昨年10月、ジュネーブ国際音楽コンクール・チェロ部門で優勝した上野通明さん(26)は、そんな資質を持つ新世代の演奏家だ。(松本良一)
大技ぶれずに連発 ースノボ岩渕 麗楽ー

1月27日
W杯今季第2戦で平昌五輪女王アンナ・ガサーに30点以上の大差をつけて圧勝した。チームメートの村瀬心椛選手、鬼塚雅選手と高難度の技を持つ、「北京で勝つには、もっと上の技が必要になる」と慢心はない。4年前は手が届かなかったメダル獲得へ、より高みを目指す。
私が導く ー後輩の目標に スノボ松本遥奈ー

1月27日
かつて「ハーフパイプ王国」だった北海道。今や北京五輪出場を狙えるような選手は、札幌市出身の松本選手(28)のみだ。屋内練習施設の充実など本州の環境が整い始めたのが背景にある。子供達への指導にも関わっている。
北京冬季五輪 日本選手団122人 29日団結式 壮行会は中止

1月26日
JOCは20日、北京五輪の日本選手団を発表した。選手は男子48人、女子74人の計122人で役員を含めると計260人。
日本選手団 ー主将高木美帆、旗手渡部暁斗・郷亜里沙ー

1月26日
高木選手(27)は3大会連続出場、前回大会で金などメダルを3個獲得。旗手は東京五輪に続き、男女平等の推進を目指して男女ペアが務める。
精密ターンに安定感 ー男子モーグル 堀島行真ー

1月25日
北京で最大のライバルとなるのは、ミカエル・キングズベリー(29歳・カナダ)。平昌五輪金メダリストでW杯通算68勝を誇る「絶対王者」だ。今季はほぼ互角に戦えている。王朝を終わらせ、新たな時代を築く準備は整っている。
黄金の「椛」今度は私 ー村瀬 心椛ー

1月25日
東京五輪では、スケートボード女子ストリートで「金」の西谷椛(もみじ)ら、親交がある選手に刺激を受けた。今季はスイスのW杯で初優勝、カナダのW杯も制した。「小さい頃からの夢が五輪での金メダル。二つ取りたい」。今度は自分が頂点に立つ番だ。
未踏の頂へ集大成 ーノルディック複合 渡部暁斗ー

1月24日
2大会連続で個人銀メダルに輝いたが、頂には一歩、及んでいない。家族のため「自分のために100%時間を使って金メダルを取りに行くのは、今回が最後」と覚悟を決めている。33歳で迎える集大成の舞台。「三度目の正直」を実現できるか。
次のエース ー距離成長 山本涼太ー

1月24日
ノルディックスキー複合男子の山本涼太選手(24)が、北京五輪代表入りを確実にした。日本勢で唯一、今季W杯個人戦で表彰台に上がり、成長が著しい。33歳の渡部暁斗の背中を追い次世代エースが、メダル獲得に挑む。
連続V スノボW杯 平野歩夢

1月23日
スノーボードのワールドカップ(W杯)は15日、スイスで今季最終戦が行われ、男子は冬季五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢選手が第2戦に続き優勝した。今季の種目別1位も決まった。五輪代表入りも確実で3大会連続となる。
夏冬二刀流 ートリプルコークで勝負 スノーボード平野歩夢ー

1月23日
スケートボードとスノーボードの「二刀流」を経験し、五輪に対する思いに変化があったという。「今までは誰かに勝たないといけないと感じていたが、今回は誰かと戦うというより、自分がどこまでいけるのかという挑戦になる」。挑み続ける先に、4年前はあと一歩で逃した金メダルがある。
金獅子賞 ー日本初 勅使川原三郎ー

1月21日
現代芸術の世界的祭典、ベネチア・ビエンナーレ(イタリア)は12日、「独自の世界を作り上げ、幅広い世代の振付家に刺激を与えた」として、ダンサーで振付家の勅使川原三郎氏(68)に、ダンス部門の金獅子賞(生涯功労賞)を授与すると発表した。日本人では初の快挙である。
北京へ盤石 両エース ーW杯モーグル男女会心Vー

1月20日
フリースタイルスキー・モーグルのW杯第9戦で(14日)男子の堀島行真選手、女子の川村あんり選手がそろって優勝。ともに今季3勝目を挙げた。堀島選手は日本勢で単独最多となる通算11勝目で今季開幕から9戦連続の表彰台と、安定感を発揮、力を蓄え、4年前の雪辱を果たす時が近づいている。
劇的決着 ー米8勝男子ゴルフ 松山英樹ー

1月19日
米男子ゴルフのソニー・オープンは16日、ハワイで最終ラウンドが行われ、9番を折り返した時点での5打差から逆転で優勝。米ツアー通算8勝目でアジア最多勝利に並んだ。16日付の世界ランキングでは10位に浮上。マスターズ連覇に向けても、勢いがつきそうだ。
ジャンプ日本W杯男子団体二位

1月18日
ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子は9日、団体第2戦で2位に入り、第3戦では3位と続いて表彰台に上がり、北京五輪に弾みがつく結果となった。
受 賞 ー「ドライブ・マイ・カー」Gグローブ邦画62年ぶりー

1月17日
米アカデミー賞の行方を占う第79回ゴールデン・グローブ賞が9日発表され、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞を受賞した。日本作品の同賞受賞は、1960年「鍵」(市川崑監督)以来、62年ぶり。国内外でその他数々の賞も受賞している。
力強い舞 神業の着地 ー世界八連覇 内村航平ー

1月16日
14日に現役引退の記者会見を開いた体操男子の内村航平(33)選手は、3歳で始まった選手生活を振り返り、「人生の半分以上、日の丸を背負ってやってこられたのは誇り」と述べた。正確性、美しさ、力強さと競技の魅力を余すところなく表現できる稀有な選手で、中でも突出して見事だったのは、各種目の「着地」だった。沢山の感動を有難う。
「金」射程 豪快滑走 -スピードスケート新浜立也ー

1月15日
1998年長野五輪の清水宏保氏以来となる男子500メートルの金メダルに最も近い存在と言える。1メートル83の大柄な体格を生かし「ダイナミックでしなやかな滑りが強み」と自負している。20年には世界選手権スプリント部門を初制覇、W杯も清水氏以来19季ぶりの総合優勝、瞬く間に世界トップの仲間入りを果たし、金メダルを狙う。
飾らず「真実」響かせる -バイオリン岡本誠二ー

1月14日
昨年9月、ドイツのミュンヘン国際音楽コンクールで優勝したバイオリニストの岡本誠二氏は、音楽家としての原点を常に意識して舞台に立つ。そこから生まれるのは、実直で飾らない「真実」の音だ。岡本氏ら5人に文化庁長官表彰(国際芸術部門)が授与された。
攻める滑り ー4季ぶりV スノボW杯平野歩夢ー

1月13日
スノーボードのW杯は8日、米カリフォルニアで第2戦が行われ、男子は平野歩夢選手が2017年12月以来、4季ぶりに優勝を果たした。ソチ、平昌両五輪の銀メダリスト、東京五輪のスケートボードに出場した23歳の実力者は慢心なく先を見据えている。
総合優勝 ージャンプ週間 小林陵侑ー

1月12日
伝統のジャンプ週間を兼ねたW杯個人第13戦が行われ、小林陵侑選手が3季ぶり2度目のジャンプ週間総合優勝を飾った。「完全優勝」とはならなかったが、快挙ではある。
五輪ジャンプ ー道内から八人内定ー

1月12日
全日本スキー連盟が8日、北京五輪スキージャンプの代表内定選手を発表し、小林潤志朗、陵侑選手(岩手)の兄弟以外は道内選手が占めた。
充実の滑り 連覇へ ースピードスケート小平奈緒ー

1月11日
昨年、長年の疲労の蓄積で左股関節が動かせなくなった。国内外で37連勝と無敵だった500メートルで敗れたのは5季ぶり。その後陸上トレーニングに励み、股関節の機能改善に務め、W杯では開幕戦から表彰台に上がり、優勝もした。自身の体と向き合った時期を経て、五輪への思いも変化している。
別海の野生児 ー冬季五輪に挑む 新浜立也ー

1月9日
昨年11月、ポーランドで行われたスピードスケートのW杯男子500メートルで新浜立也選手はフォームを変えて臨み、今季W杯初優勝を飾った。別海町出身「外で遊ぶことが好きな(野生児)と言われていた」。黒岩、清水宏保、長島圭一郎…男子短距離の復活をかけ、別海の「野生児」は北京に挑む。
冬季五輪 栄光の道

1月8日
道産子は冬季五輪でどのぐらい活躍してきたのか。直近6大会についてJOCの資料を基に集計したところ、のべ717人の日本代表選手のうち294人と、約4割が道内出身者。スキージャンプ、スピードスケート、アイスホッケーは約7割、金メダリストも約6割が道産子の選手だった。
五輪切符 姉妹で代表入り

1月7日
先月31日、スピードスケートの北京五輪日本代表内定選手が発表され、女子8人の内に平昌大会に続いて高木美帆選手と姉の高木菜那選手が代表入りを決めた。姉の魂のこもった滑りに、美帆は「自分のレースより、姉が最後の1枠をつかみ取ったことの方が今回に限ってはうれしかった」と喜んだ。
「金」こそ恩返し ー進化を続ける高梨沙羅ー

1月6日
北京五輪イヤー、スキージャンプ女子でW杯史上最多の61勝(1日、今季初優勝)を誇る高梨沙羅(25)選手にとっては、’14年ソチ、18年平昌に続く3度目の五輪。悲願の金メダルを目指す日本女子のエースは「五輪で結果を出すのが一番の恩返し。私に出来るのは結果を残すことしかない」と抱負を述べた。
異次元の独走 ー箱根駅伝 青学大大会新ー

1月5日
第98回東京箱根間往復大学駅伝競走は2日、3日と行われ往路のトップの青山学院大が復路も首位を譲らず、大会新記録で2年ぶり6度目の総合優勝を果たした。原晋監督は「9区、10区は圧巻。守りのレースパターンも考えられたが、学生自ら区間新記録を狙っていくという意思表示をしてくれた」と誇らしげに振り返った。
美しい飛躍 ージャンプ週間 小林陵侑ー

1月4日
ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子は1日、ジャンプ週間第2戦(ドイツ)が行われ、小林陵侑選手が優勝、今季5勝目、通算24勝目を挙げた。勝敗を分けたのは飛型点で、抜かりない美しい飛躍が実を結んだ。エースが北京五輪イヤーの幕開けを鮮やかに飾った。
理想の加速 北京へ収穫

1月3日
北京五輪前最後のW杯で、小平奈緒選手がきっちりと結果を残した。「そこに(北京五輪)に立つことよりも、そこで何ができるかが試される」と表情を引き締め、五輪で最高の滑りを見せるためのプランを練っている。
そろり号砲 市民マラソン ー北海道マラソン三年ぶりー

1月2日
元旦から駅伝(ニューイヤー・箱根)があり、冬は市民マラソンのシーズン(北海道では考えられませんが...)、新型コロナウイルス対策を実施して、昨年は中止された大会も徐々に再開されているが、「オミクロン株」に細心の注意をはらいながらの開催を模索している。
北海道マラソン(8月28日)も3年ぶりに開催されることが決まった。
北京五輪へ 輝きと不安

1月1日
今年2月4日に開幕する北京冬季五輪。テスト大会が相次いで開催されるなど準備は追い込みを迎えており、本番に向け、雰囲気も盛り上がってきた。一方で中国国内の新型コロナウイルス感染者数は拡大傾向にあり、国の威信をかけた「封じ込め」へ緊張も高まっている。