人生に芸術加へ望の月

古稀展の「お返し」にこの句を書いた(他に5枚程)葉書きと葉書額を贈呈しました。随分、気に入って頂いたみたいでパネルにして恵送されて来ました。写真がご趣味のご様子で(添えられたカメラは愛蔵品なのでしょうね)有難く頂戴致します。会期中にこの句が話題になる事はなく少し寂しく感じておりましたが嬉しい便りです。

ホームページで繋ぐ書友の輪

15日仙台市在住の水野氏からの便り。

・社中展に出品したが本人は行けなかった。
・知人達も都合が合わず行けず。
・ホームページに光黎書展の特集が載っていたのでリアルに確認が出来、周知された。

同様の意見はご主人を介護されている相馬さん他数人から届いている。
日頃から最も利用しているのは教室の最長齢の森田さんだと思う。今回も随分役に立ったようである。

<会場風景の動画再度載せます。>

展示作品動画(準ライブ配信)

気づきましたか?

古稀展の記念品として制作しました「ファイル」のデザインに創意工夫があります。お気づきかと存じますが、気がついていない方のために図解しておきます。
表面=聖鶴先生→聖雨先生→秋亭
裏面=聖雨先生→鹿倉先生
と、作品を「きずな(絆)」、綱が繋いでいます。「師承(ししょう)」を図案化してみました。

社中展追懐

三顧の礼

「家族愛」のコラムでも書きましたが、ご両親からご丁重なる挨拶を受けました。ある男子大学生の父君から「○○の事、宜しくお願いします」と帰られるまで三回以上言われたは印象深く、私の指導力を過信されている気もします。男子大学生には「感性」の話しをよくしていますので句を進呈します。

感性は高きに登る社中展

季語・・・高きに登(のぼ)る。

家族愛、同僚の絆

学童・学生のご家族ぐるみの来訪が多く、ご両親から兄弟姉妹、おじ・おば様、同居の方までお越し頂き記念撮影のお手伝いも忙しく、嬉しく思いました。
仕事仲間の来訪も多かったようです。上司から部下、元の同僚まで幅広く、仕事中に寄られたり、駆け込みで滞在約2,3分の方、金曜日の18時過ぎに部署ごといらして記念撮影した会社もありました。

訪(おとな)ひの怪 (訪ひ=古語)

先ずはお運びくださいました430人の皆様に厚く御礼申し上げます。
初日は少なめ、2、3、4日間はほどほどでしたが閑散として5日目の土曜日に来訪が集中し、挨拶だけでもと思いましたが、叶ず失礼した方もあり、この場を借りてお詫び申し上げます。この勢いは日曜日の午後2時頃まで続きました。私の経験上不思議な来訪の流れでした。

爽やかに挨拶交し社中展

季語・・・爽(さは)やか。

秋麗の励ます言葉社中展

季語・・・秋麗(しうれい)。

遠方からのご来訪に深謝

1日の土曜日もそうでしたが、2日の最終日は日曜日で遠くは大阪から、東京、函館、旭川、滝川からご高覧頂き恐縮に存じました。特に旭川からは5名程が来られ会場での面会に喜び合っていました。

意外な反応

人物名入3作に私の思いとは異なる反応があり、悲喜こもごもの感がある。
〇光源氏=料紙と墨色との調和のせいか若い方から多くのお褒めを頂いた。
〇美空ひばり=世代的に多くの賛同を得るかと思ったが、反応が薄かった。俳句の解釈が難解だったか。
〇大谷翔平=大リーグの最優秀選手選考も佳境に入り、話題になるかと期待していたが無反応。大作品に視線をとられてしまったようです。WEB書展で応援を続けます。

英語?フランス語?

外国の方が来場、受付で写真を撮っていいかと聞き、会場全体をビデオに解説を付けながら撮影していきました。その解説が英語かフランス語か、若いスタッフによると「フランス語」とか。さすがの私も近づけませんでした。

亡き人への報告

毎回展覧会の初日にほぼ1番乗りでお越しくださる(読売展も)高橋さんご夫妻の姿がなく案じていました。30日の午後に奥様が一人でいらして、元気がないので尋ねると「夫は半年前にみまかりました」とおおせになり、私も絶句致しました。外に出る気にもなれずここへもやっと来た由。記念品を差し上げましたら「これを仏前に供えて、会場の雰囲気を伝える」と少しは元気になったみたいです。

律儀な教師

「律儀」この言葉は死語だろうか、私は生き方の基本だと思う。高校生の担任、小学生の担任お二人が見えられた。前者とは生徒の近況を、後者とは「書写」に対する指導法などを話した。共に生徒思いの先生である。

スマホからの確認

当会のホームページを閲覧している人が遠方から来られてスマホで見て好きだった作品を実物で確認していると話していました。写真の作品が好きらしく実物の迫力に感慨を新しくしておりました。

雷や強欲射ってくれぬかと

季語・・・雷(かみなり)、いかづち。
連日の報道のせいか「冬帝の」が話題になっている。未発表の揚句もあるので掲載します。

目のつけ所が違う

「漢字の感じ」の大画面に見入っていた大学の先生に、「メモに書かれている書体は何を参考にしているのか」と聞かれた。
「宋四家字典」ですと答え、俳句の辞典は結構あるが字典は少ないとも言った。調和体は広い知識が必要などとも話し合った。

小さな「過去」のテーブル

会場入口横に小さなコーナーがある。過去の展覧会で使い残った品や割当てで買った本などを置き好きな方に自由に持ち帰ってもらっている。以外に人気があり残庫が少ない。北海道書道連盟の重鎮の方は珍しい本があると数冊嬉しそうにお持ちになった。

図録制作の(株)アイワードの酒井さん来場

会場を鑑賞されてから、今回の古稀の図録を「記念誌展」に出品させてもらってもいいかとのお話し。「こんな物でもよいのなら」と承諾致しました。

会場の天井が低くて残念

何人もの先生方から「この大作を天井の高い壁面に飾ったのを見たかった」とのお言葉を頂戴しました。来場の利便性を考えてこの会場にしたが、思いの外狭く軸装など10点余りが展示できなかった(写真は控え室に置かれた額)

花束から会場中央の花へ

旧知の藤川京子さんから古稀祝に薔薇の花束を頂きました。盛り花なら入口に飾りますが、置けないので池上さんに頼んで会場中央の花器に活けてもらいました。

巻子(かんす)の作法

聖鶴先生の巻子を拝見できて喜ばれている(特にかな作家に)が、作法については詳しくないので(掛軸なら分かっている)啄木(ひも)の収め方が分らず、滑志田方苾先生に教えて頂き奇麗に収めました。

好 評 ー季語の説明ー

季語は俳句の命であるが、知識が必要です。私の書作品の自詠句の難しい季語に注釈を付けましたら分かり易いと好評で嬉しい限りです。

借 景(自然界のように仕立てること)

会場の花を活けているのは池上さん。工夫して活けた花も好評だが、鈴薔薇(拙宅の庭のもの)を褒める方が多い。これだけの量を購入すると相当の金額になるらしい。剪定のつもりで大胆に剪ってきただけなのに、以外である。

マスクの効用

貴重な作品(巻子や帖など)を目近で鑑賞する時、口をハンカチなどで覆って見るのが礼儀。コロナ禍で全員マスクをしているので心置きなく堪能できるとの言葉を頂く。また高木聖雨先生のお心遣い感謝しきりである。

賛 同

「冬帝より醜い人や国壊す」、読売新聞に「ロシアによるウクライナ侵攻についての自詠句を作品にしている」との記事のせいか注目を浴びている。特に若い女性陣に「よくぞ書いてくれた。賛同する」とのコメントを頂く。川柳なら個人名を詠んで非難できるが、俳句ではこれが限界、これを時事俳句という。

関心を呼ぶ「筆あそび」

特殊な筆を使って書き分けた作品というか、筆に感心が集まっている。解説の横に筆を展示したのが良かった。特に「白鷺の羽根」「鴨の羽根」「木の筆」を触ってみる方が多い。

2年前のお礼

2020年の10月に催した第8回光黎書展はコロナ禍での開催で冊子「特異な日常を綴る」の冊子を発刊し、共に頑張りましょうと来場者全員に進呈しました。そのお礼ですと会場で花を贈られました。冊子で勇気づけられたとの由、今回展も感動しましたのお言葉を頂戴致しました。

動画に呼吸を合わせて

「漢字の感じ」の大画面に見入る観客が多く、最初から最後まで見た方も数名いらっしゃいました。感想を伺うと驚きから徐々に自分も呼吸を合わせて一緒に書いているような錯覚になったとか、私も感慨一入です。

NHK「ちむどんどん」最終回(30日)

「燦々2022」三浦大知 主題歌。
私の書作の題材は自詠句ですが、この歌を聞いた時、書いてみたいと思いました。後日談ですが、三浦大知の祖母が「愛燦々」の大ファンだったのでこの題になった由。今回展で私も「美空ひばり」を書いていますので、何かの縁を感じます。

配列の妙

古稀展の正面壁画大作の並べ方に特別な配慮があります。初日、読売の若い記者は気付いたようで、鋭い質問を繰り返し新聞に載せました。
図解しておきますので写真と照らし合わせて見て下さい。(俳句の読解力が必要です)

第9回光黎書展・古稀記念戸澤秋亭書展が新聞に掲載されました。

第9回光黎書展記念ファイル

第9回光黎書展特別展示動画(エピローグ)

古稀記念 戸澤秋亭書展図録上梓しました。(非売品)

人物名登場作品(3作品)

3作品目「大谷翔平」

「翔平は希望と夢の星飛ばす」

季語・・・星飛ぶ(流れ星のこと)
型式・・・条幅軸装

今回の古稀展制作で最後に書いた作品です。図録掲載には間に合いませんでしたが、思い入れもありお気に入りの作品です。これで開催前の作品掲載は終わりにしますが、古典臨書(2×8、5点程高木先生合格済)、他10数点を没と致しました。27日からは会場にてのご教示、ご高覧をお待ち致しております。

2作品目「光源氏」

実紫光源氏の化身と見

季語・・・実紫(みむらさき)、紫式部の実。
型式:条幅、軸装

1作品目「美空ひばり」

季語・・・午睡覚(ごすい、ひるねざめ)。
型式:条幅、掛軸

展覧会の来場御礼状と記念品が出来ました。今回は希望と書きました。

花吹雪日本各地の風飾る
花吹雪風の細波見せてをり
休みなく風引っぱって花吹雪

8月18日

型式:3尺×8尺
高木先生に見てもらった初稿は2尺×8尺サイズの聯になっており仕上がりは4尺×8尺になる予定で合格も出ていましたが、表具屋が作成できるが高額になるとのことで3尺×8尺に書き直しました。
「花吹雪」をイメージに動きを表出しました。

図録のページ数合わせるために作品を書き足しました。展覧会場に全部の展示は出来ないと思いますので、こちらに開示しておきますのでご覧ください。

時ゆるむ二人静を見てからは

7月29日

型式:70㎝×90㎝
「冬帝より・・・」の時、高木先生の評で「作品中央で人の字では纏まりがつかない」と指摘を受けたので、あえて「二人静」で書いてみました。左行の狭さを注意されましたので、そこを直して完成させました。独特の雰囲気を醸していると思います。

寳石は地球の奇蹟星飛べり

7月19日

型式:3尺×8尺。
「はやぶさ2」からの着想で製作。出来は良いと思うが「古希展」には出品しなのでここだけの発表です。

麦秋や永久の平和を祈る民

7月19日

型式:3尺×8尺。
読売新聞の色紙コーナーに出品した俳句。3×8の画箋紙が残り1枚となり、試しにこの句を書いてみたら良い出来だったので「寳石は...」と差し替え出品することにしました。

<古希展作> 燦々2020

型式:全紙1/2(70㎝×70㎝) パネル仕様

お出迎え作品「光黎」の脇を飾る作品です。この字を見てNHKの朝の「ちむどんどん」の主題歌だと気づく方は、音楽通だと思います。アーティスト三浦大知を知ったのは2016年楽曲EXCITEを耳にした時、特異なリズム感に才能を感じました。この曲も難しいリズム構成の楽曲です。ぜひ書いてみたいと作品に仕立てました。数点の試作から会場に飾るのはどれかまだ迷っています。

<新企画>筆遊び5

山の精今極まりて山つつじ

筆:長々鋒三号 上海工藝
羊毛の長鋒 75mm

空を緋に海に朱を敷く大夕焼

筆:山馬筆小 鳩居堂
極上の山馬の毛 40mm

光 黎

型式:全紙(70×138)パネル仕様

今回の来客お出迎え作品です。展覧会終了後に教室の看板にします。

<添削作>
高木先生評=「光」と「黎」の頭の動きを大きくすると良くなる。

<完成作>
確かに作品がひと回り大きく見えます。「光」の終画に僥倖の線が出て満足しています。

<新企画>筆遊び4

老鏡や秋海棠の葉裏とも

筆:琉球アダン筆 夢
沖縄のアダンの木の気根で作った筆 40mm

気嵐の揺れて凍鶴動かざる

筆:狸毛筆中
狸の毛で作った筆 35mm

天の川宇宙の遥かより流る

型式:3尺×6尺
季語:天の川

<添削作>
高木先生評=「宇」の終画が長く「宙の」が窮屈です。

<完成作>
「宇」を短くすると「遥」の右払いを収める余白がなくなり、苦労しましたが太細の緩急で纏ったと思います。

青空の裾に色置く山辛夷他7句

型式:2尺×8尺

春の俳句8句を四行に纏めてみました。

<添削作品>
高木先生評=大きめに書く字が目立ち過ぎます。

<完成作品>
紫のグラデーションの料紙に(紫の字が3個所有り)小さめに纏めてみました。素紙とは違う雰囲気になりました。

冬帝より醜い人や国壊す

型式:3.5尺×4.5尺

季語:冬帝(冬将軍)

<添削作>
冬帝より人の醜さ国壊す

高木先生との問答

高木先生:「人」と「醜」が逆だと構成上良いのだが…。
私:「やってみます」。
高木先生:出来るのか?
私:簡単に出来ます。
高木先生:「・・・・」。

<完成作品>
句意が「人の醜さ」から「醜い人」に多少替わったが、季語が強くなったので却って良かったと思う。造形的にも重心が上がって効果的だと思う。

額縁は窓渾身で耕す書

型式:3尺×6尺
季語・・・耕す。

<添削作>
額縁は窓なり四季を耕す書

書き出しに渇筆を加えたのだから「書」は渇れにした方が自然、「窓」の渇筆は荒すぎると高木先生の指導。

<完成作>
数枚描いたが中央が決まらないので俳句を練り直しました。重厚さが増し、安定感が出たと思う。

開拓の北海道やたんぽぽ黄

型式:4尺×4尺
季語・・・たんぽぽ黄(この季語は俳句の師、嶋田一歩先生が初めて使って高評価を受けた句があり私も作句してみました。)

<添削作>
高木先生から、横の中心を定め、大胆に書き出しを空けてみてはとの助言を頂いた。

<完成作>
確かに安定感が表出され斬新な構図になった。

無 䀆 蔵

無尽蔵(むじんぞう)尽=䀆(書写体):いくらとってもつきないこと。

<草稿作品>

高木先生ご指導
・「䀆」を縦長に、書き出しを静かに。
・「蔵」の中心を定める。

<完成作品>

無と尽を連綿にして一気阿成の迫力を表出。呼吸の長い独特の雰囲気が出たと思う。

謝霊運の五言排律詩

型式:2尺×8尺

草稿、3行目の余白が狭いので(左の白い画箋紙)2行目に数字を送って詩人名も除いてはとの高木先生の指摘を受け、料紙に清書しました。

古希迎ふ耐へて希望の書を曝す

型式:3尺×8尺

季語:書を曝(さら)す、曝書(ばくしょ)、書物の陰干しのこと。

5月24日

高木先生の「合格」作品です。画箋紙が余ったらもう少し書こうとは思っています。今回展のメインテーマです。

<新企画>筆遊び

シャンソンを聴く度焦れ巴里祭

筆:白鷺 長栄堂
白鷺の羽根で作った筆 75mm

目をむきて不動明王曼珠沙華

筆:欧法筆6号 一休園
鼬(いたち)の毛で作った筆 40mm

<新企画>筆遊び

囀の未知なる今日を膨らませ

筆:むささび(珍品) 長栄堂
むささびの毛で作った筆 45mm

白鳥来湖面を少し窪ませて

筆:ミンク料筆 文明堂
ミンクの毛で作った筆 40mm

<新企画>筆遊び①

収集していた珍しい毛筆を使って色々と書き分けてみました。まだ「まくり」の状態ですがご覧下さい。軸装にする予定です。

眠るまで月下美人に酔ひし夜

筆:三帰来
山帰来(サンキライ)の枝を叩いて穂にした筆 60mm

向日葵の影を伸ばして消す落暉

筆:灰狐中 秀筆堂
「ハイイロギツネ」の毛を使った筆 45mm

驚 嘆 ーきょうたんー(おどろき感心すること)

型式=金紙70㎝×135㎝(タテ)

5月2日

強靭さに潤滑の妙を加味した。「漢字」にOKが出て自信に繋がった。

コロナ禍を経ての強さや遠花火

型式=70㎝×95㎝(ヨコ)

季語・・・遠花火

5月2日

手持ちの額に収めるべく気楽に書いたが、OKが出て少し戸惑っている。実際に会場に展示するか否か、まだ迷っている。

〇今回は、草稿で高木先生から合格が出た二作品を紹介します。

お日様とたっぷり遊ぶ日向ぼこ

型式=3尺×8尺(タテ)

季語・・・日向ぼこ

4月28日

<完成作品>

2枚ほど気楽に書いた作品です。「た」の飛墨は表現過多かと思いましたがOKが出ました。

今此処(いまここ)に生くる幸せ五月富士

型式=3尺×6尺(ヨコ)

季語・・・五月富士(さつきふじ)

書体=漢字を旧字体(本字)、書写体で統一しました。

4月28日

<完成作品>

横書きで随所に工夫をしています。異質な所もありますが、OKが出たので斬新さを受止めて頂いたと納得。

人生に藝術加へ望の月

(小書き)人間に完璧はなし居待月

季語・・・望の月(もちのつき)、居待月(いまちづき)。

形式=3尺×6尺(90㎝×180㎝)

<草稿作品>

高木先生のご指導
・「芸術」を大きくして主役にする。

・小書きの「なし」を「完璧」の下にもってくる。

<完成作品>

・「芸」の字に重みをもたせる意味で「藝」本字に変更、一字を左へ送った。

・小書きを少し小さくして明るく纏めた。疎密感が出て充実したと思う。

日本は豊かな国ぞ稲穂波

季語・・・稲穂波(いなほなみ)=実った稲の穂が風で波打つ様。

型式=3尺×8尺(90㎝×240㎝)

書体=漢字は本字、書写体を使用(歴史を感じさせる気持ちで)

<草稿作品>

1月末の上京の折、高木先生に草稿作品を見て頂き指導を受けました。

高木先生批評
書き出しの所は潤墨にする。落款の位置を「ぞ」の余白に入れる。
私としては助詞の「は」の渇筆は二度と書けない僥倖の線なので、残心ではありますが、構成を変えました。

<完成作品>

先生の指摘どおり落ち着いた深みが出たと思います。「ぞ」に僥倖の飛墨が走り余白を引き締めました。渇筆を下部に移し落筆を強めにしました。如何でしょうか。

あとは押印(日展作家の飯田邦生先生が、大作用に5顆、新調して下さったのでどれにするか楽しみです)。

表装(額装、パネル、軸)して展示致しますので会場にて確認して下さい。
以降、随時紹介していきます。